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資料テレワーク・チュートリアル
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    ホームオフィス

    住環境が許せすならば、テレワーカにとって最もメリットの多い勤務場所は、なんといっても自宅にあるホームオフィスになります。ホームオフィスは、仕事と生活の場が同一であることから、その仕切りができるだけ明確にされるようにレイアウトを工夫するとともに、作業の能率に大きく影響する椅子や照明などについて注意することが大切です。

    椅子と机

    これらは、仕事の能率や疲労度に最も影響します。ことに椅子は快適に仕事ができるかどうかを大きく左右します。そこで、椅子は人間工学的に配慮された次のようなものを選ぶことが推奨されます。

    - 高さがワンタッチで調節できるもの - 5点式のような脚をもつ安定性がよいもの、できればキャスターつきのもの - 座っていてもべとつかないもの 

    机は椅子とあわせて高さを調節します。机自身に調節機能がない場合には、板切れ等のスペーサーを入れることで調整します。パソコンのキーボードをたたく時間が長い場合には、キーボードとの距離や腕の角度などが適切になるように調節します。

    照明

    照明が暗すぎるのは疲れる原因になりますが、明るすぎる照明、机からの反射光、読んでいる書類にできる影なども疲労の原因になります。パソコン画面からの反射があると画面が読みにくくなります。そこで、照明の明るさや相対位置を、最も快適に作業ができるように調整します。



    意外に気になるのは周囲の騒音です。これを避けるのは難しい場合が多いですが、できるだけ、周囲の音の影響が少ない場所を選びます。また、好きなBGMをボリュームを下げて流すと、騒音の影響を打ち消し、作業効率をあげる効果があります。

    温度と湿度

    厳冬期の寒さ対策もありますが、仕事の能率の上では夏の暑さ対策がより重要です。多くの場合、冷房が必要になりますが、その場合、空調の温度や湿度を適切に設定します。

    温度設定を低くしすぎると、体調不良の原因になります。また、空調からの冷気が直接体にあたるのも体調を乱し、疲労する原因になるので、噴出し口の角度を変えたりして、冷気が直接あたらないようにします。

    オフィスの仕切り

    仕事用に独立分離したスペースを確保します。個室を割り当てることができない場合でも、部屋の一角に一定のスペースを確保し、パーティションやカーテンなどで仕切ることにより、周囲と独立したオフィス空間を作ることができます。

    家族との調整

    ホームオフィスの準備や使用開始にあたっては、同居している家族とよく相談し、充分な理解を得ておくことが肝心です。特に、次のような事項について確認をとっておきます。

    - 執務時間中は極力、立ち入らないこと - 仕事を中断できる条件について

    上司との確認

    ホームオフィスの利用開始にあたっては、レイアウト、事務機器や通信機能などについて上司に示し、職務の遂行に支障がない環境であることの確認をとっておきます。一方、上司にとっては、これによって、テレワーカの健康と安全が守られるものであり、勤務場所として指定することに問題がないことを確認することになります。

    少々、堅苦しくなりましたが、ホームオフィスの場合、できあいのベースオフィスと違い、自由度が大きいことから、設計や準備のよし悪しで作業の能率が大きく変わるということを理解しておくことが重要です。同時に、ホームオフィスの事例を参考にして、自分の業務の性質や嗜好にあった作業空間を作ることも大切といえるでしょう。